075-701-6616

診療時間/9:30~18:30・土曜 9:30~13:00
休診日:木曜・日曜・祝日

Sinus-lift & Socket-lift 上あご奥の骨をプラスする

HOME > 上あご奥の骨をプラスする

インプラント

サイナスリフト・ソケットリフトで
骨不足を補う

上顎におけるインプラント治療で、フィクスチャーを埋入する部分の骨量が不足する場合はそのままインプラントを埋入できないため、上顎洞挙動術と呼ばれる骨造成を行い治療を進めてまいります。
インプラント治療に際して行われる骨造成術はいくつか種類がありますが、そのひとつ、上顎洞挙動術にも「サイナスリフト」と「ソケットリフト」の2種類があり、それぞれ上顎洞と上顎骨を隔てるシュナイダー膜と呼ばれる組織に対し特に慎重に処置を進めていきます。

「サイナスリフト」と「ソケットリフト」の違い、手術の方法、メリットとデメリットなどについてご説明いたします。

サイナスリフト(上顎洞底挙上術)

サイナスリフトは、上顎骨の厚みが5mmよりも少ない時に適用される骨造成術です。
基本的には骨造成とインプラント埋入は別々に行いますが、上顎骨がかなり薄くなり入れ歯の安定も悪いようなこのようなケースも例外でなく、まず骨造成のみを行い約半年~1年間の期間を置いてからインプラント治療を進めることになります。長時間待たなくてはいけない理由は、骨造成を行う量・範囲が大きいため骨の定着に時間がかかるためです。移植した骨の定着の程度をCTやレントゲンで確認をした後に、インプラントを埋入します。

サイナスリフトの手術手順

  • 01顎骨に窓を作る

    局所麻酔を行ってから上顎の歯肉を切開、剥離し、骨の側面を露出させます。骨の側面に穴をあけて窓を作ると、上顎洞を覆う粘膜(シュナイダー膜)が現れます。

    サイナスリフト手順1 サイナスリフト手順2
  • 02骨補填材を埋める

    シュナイダー膜を傷付けないように、慎重に歯槽骨から剥がし、出来たスペースに自家骨や、自家骨と人工骨を混ぜた骨補填材を充填します。

    サイナスリフト手順3 サイナスリフト手順4
  • 03縫合する

    骨窓を開ける際に取り外しておいた骨片を戻して(もしくは、特殊な膜でふさぎ)骨側面の穴を閉じます。歯肉を戻して縫合します。

    サイナスリフト手順5 サイナスリフト手順6
  • 04経過観察後インプラント埋入

    サイナスリフト手順7

    術後、骨が固まるまで経過観察を行います。術後数日は腫れることがあり、軽い痛みを感じることがありますが、処方した痛み止めを指示通りに服用してください。患部をレントゲンやCTで撮影し、骨が定着したのを確認してからインプラント埋入手術を行います。

サイナスリフトの
メリット・デメリット

サイナスリフトのメリットは、ソケットリフトに比べて、広い範囲の骨造成に対応できることです。しかし、それは裏を返せば外科的侵襲が大きくなるというデメリットとなります。治療と言えども、身体を切ったり歯肉を剥がしたりする範囲が増える分身体的負担は増えてしまいます。

ソケットリフト

ソケットリフトは、骨の厚みが5mm以上ある等、処置の範囲が小さいときに適用される骨造成術です。歯が抜けて出来る穴をソケットと言い、ソケットリフトは、抜歯などによって出来たソケットから上顎洞の粘膜押し上げ(リフトし)、骨補填材を充填していきます。

ある程度の骨量があることが前提で行われるため適応症例に限りがありますが、ソケットリフトでは骨造成と同時にインプラント埋入を行えることもあるので、サイナスリフトを併用したインプラント治療よりも全体的な治療期間の短縮も望めます。

ソケットリフトの手術手順

  • 01ソケットを作る

    歯茎を切開、剥離し、歯槽骨を露出させます。インプラント治療のようにドリルで歯槽骨に穴を開けますが、上顎洞との間に1mmほど骨を残します。もしくは、抜歯します。

    ソケットリフト手順1 ソケットリフト手順2
  • 02骨補填材を埋入する

    ソケットに骨膜剥離子(棒状の歯科器材)を差し込みマレット(外科用のハンマー)でごく軽く叩き、残した歯槽骨とシュナイダー膜を持ち上げます。慎重に粘膜を歯槽骨から剥離し、押し上げて作った空間に自家骨や人工骨を埋入します。

    ソケットリフト手順3 ソケットリフト手順4
  • 03インプラントの植立と縫合

    ソケットリフト手順5

    インプラントのフィクスチャー(人工歯根)を埋入し、剥離させた歯肉を戻して縫合します。

  • 04経過観察後、上部構造装着

    ソケットリフト手順6

    フィクスチャーを埋入したまま、骨補填材がしっかりとした骨になるまで3~5ヶ月待ちます。骨が定着し、フィクスチャーが安定したのを確認したら、上部構造(人工歯)を装着します。

ソケットリフトの
メリット・デメリット

メリットは、自家骨や人工骨を入れるときにインプラントも埋入するので、サイナスリフトよりも治療期間の短縮が望める他、サイナスリフトよりも外科的侵襲の範囲が狭いため、ソケットリフトの方が術後の痛み・腫れが軽くなる傾向があります。

デメリットは、骨造成を行う部分の上顎骨の厚みが5mm以上がないと適用できない点で、それ以上薄い場合はサイナスリフトで骨造成の処置を行います。

  • インプラント治療について
  • インプラント特殊手術
バレないマウスピース矯正
Nagao Dentel Clinic All Rights Reserved.