TREATMENT FLOW インプラント治療

CTやレントゲンの撮影、模型の製作、身体や咬合に歪みがないかの確認、口腔内のチェックを行います。また、インプラント治療には外科的処置が必要なため、患者様の病歴、現在の健康状態、持病の有無も確認します。もしも虫歯や歯周病などの口内トラブルがあった場合、全てを治療してからインプラントの処置に移ります。

CTで採取した3Dデータを利用して、術前に埋入手術のシミュレーションを行います。神経や血管、上顎洞周辺組織などの傷をつけられない部分の正確な位置を立体的に確認しながら、適切なインプラント埋入位置を決めていきます。また、技工所にて仮歯や人工歯を作製します。

歯肉を切開してから顎骨にドリルで穴を開け、インプラント（フィクスチャー）を埋入します。このとき、インプラントの埋入と同時にフィクスチャーと上部構造（人工歯）を繋ぐアバットメントや仮歯を装着できるかどうかは、患者様の口腔環境によって変わります。

インプラントの植立手術は局部麻酔で施術しますが、特に手術に対する恐怖心が強い方や嘔吐反射の強い方などは、静脈内鎮静法を併用して手術いたします。静脈内鎮静法は人工的にウトウトとした状態を作り出す方法で、手術中はまどろんでいるため恐怖心や嘔吐反射が起きにくくなります。
また、埋入手術にガイドを用いる場合は、メスによって歯茎を切開しないためオペ時間の短縮が期待できます。

インプラント手術と同時にアバットメントや仮歯を装着できない場合は、装着するまでに抜糸、安静期間を置きます。安静期間は大体２～６ヶ月かかりますが、インプラントと顎骨が強い結合が得るために必要な期間となります。安静期間中も定期的に来院していただき、傷の治り具合やセルフケアの状態などを確認します。

歯肉の傷が完全に治っていることが確認できたら、最終的な歯型を採集します。患者様の周囲の歯に合わせて、人工歯の形や色などを決めて製作します。

安静期間が終わり、人工歯が完成したら、いよいよ最終的な上部構造を装着します。まずは人工歯を仮付けをして、見た目や装着に違和感を覚えないか確認をします。問題がなければインプラントと人工歯を接合します。装着したら咬合確認も行い、インプラントやその周辺の歯へ特に大きな負荷がかからないように調整します。
症例にもよりますが、口腔内や顎骨に問題がなく口腔内の健康状態が良好である場合では、治療開始から４回の通院で上部構造を装着できることもあります。